2021/5/4 更新

7th Exhibition

誰かの旅、知らない場所

杉浦 藍

2021年5月9日(日) — 2021年6月3日(木)
月—木・・・11:00 — 17:00  日・・・11:00 — 18:00
定休日 : 金、土、祝日
20日、31日はお休み

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思えば、学生時代に旅行へ行き始めた頃は旅先からポストカードを送っていた。
観光地のおみやげ屋さんで良さそうな写真のポストカードを選び、家族などに楽しく旅をしていることを知らせたものだ。
はたまた、帰国してからもその旅の思い出を引き出すためのツールとして、ポストカードを自分へのお土産として送った。
自分が訪れた旅先は時間を過ごすにつれ、すっかり身近な場所に感じた。

しかし、ポストカードの中にうつるその場所は、何か特別な何処かのように凛と胸を張っているようにも見えるし、それが余所行きに感じて少し可笑しくも見えた。今ではSNSに旅の映え写真をアップするだけで旅の思い出を共有し放題である。
そもそも、旅の思い出を一緒に行ってない人に話し伝える時に、聞いてくれている人との間に必ず温度差が発生しているのだから、 旅で感じた思いを共有するのはなかなか難易度の高いことなのだと思う。
誰かに送るにしろ送らないにしろ、かつて観光地でポストカードを買っていた自分は、訪れた場所でとびきりの時間を過ごしていたに違いない。
そんな私の想いは、おかしみを含んだポストカードと一緒に、大事な人への旅の便りとして空を飛んで行った。


そして今、偶然手元にある誰かが誰かへ送ったポストカードを眺める。その場所について知ることはポストカードに載っている風景写真と裏面のメッセージのみ。
自分が行った場所でもなく、この旅をした人の話も聞いていないため、私とポストカードにある場所との関係は偶然出会ったということだけだ。

私はいつもいる部屋の中でポストカードの表層にある風景に目を凝らし、そのポストカードにうつる何処か知らない遠くの場所との思い出を作ろうとしている。
いつかその場所に行ったときに、かつての旅先と同じように親しみの持てる場所になるように。

                                                            

杉浦 藍







セカンドは現代美術と古物を取り扱う空間です。

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