2024/10/2 更新

38th Exhibition

球体の家「回転と痕跡」

永岡 大輔

2024年10月13日(日)〜2024年11月24日(日)
月〜木:11:00 〜 17:00  日:11:00 〜 18:00
定休日:金、土、祝
その他不定休日:
10/14(月)、20(日)、22(火)、30(水)
11/4(月)、14(木)、20(水)

【雑草研究所のお茶】 11月3日(日) ① 12:00 ② 14:00 ③ 17:00
※ ②14:00の回では小金沢智×永岡大輔による「球体の家について」のトークがございます。
永岡大輔が煎れるお茶がいただけます。(お菓子付き)
お茶代として当日現金にて1000円を頂戴いたします。

お越しになる際にはカレンダーのご確認をいただけますようお願い申し上げます。

写真 : 球体になる家 撮影 : 三浦 晴子



   球体の家
これまで痕跡をテーマにドローイングを続けてきました。そしてその中でもずっと大きなテーマであるのが我々の生きていることが作る痕跡についてでした。生きた事実が残すものを考えることでたどり着いたのが、
この球体型の家についてのプロジェクトです。

球体の家に住むことは、すなわち生活に合わせて家を転がすことになります。夜寝た場所は朝には天井になり、天井だった場所は食事をする場所になります。こうして、少しずつ転がり移動しながら生活をすることになります。その為、箱型の家で暮らす今の我々のライフスタイルや価値観はほとんどすべて球体型の家用に変えていかなければなりません。
この家での生活は、転がり移動することによる環境の変化に対応するもので、そのたびに新しく生まれ変わる身体との出会いの連続になります。
またここで言う新しいものとは、所謂これまで体験したことのないものということだけでなく、現代社会において忘れ去られたような古いものと出会うことも含んでいます。

この活動を通して、私たちの社会、ひいては人生そのものについて、多くの人たちとともに考えながら、この家を実現していきたいと考えています。

このプロジェクトの中の代表的な活動に雑草研究所があります。
これは、球体の家での移住生活に欠かせない農業について考えることから始まりました。
我々が『野菜』と呼んでいる植物の多くは、長い歴史の中で人類とともに変化してきた存在であり、人の手を介さなければ育たないものもあります。
しかし、自然界の植物はどうでしょうか?
雑草や野草と呼ばれる植物は人の手を必要とせず、自ら育つ。私は、この自生こそが、球体の家のライフスタイルにとって非常に重要な要素だと考えています。

雑草は普段の生活ではあまり意識されないが、人間の都合で作られた都市空間でも、土地に適応し、隙間に根を張る。
こうした雑草を観察し、学ぶことが、現在の雑草研究所の活動の基本となっている。
さらに、雑草から学びながら、雑草のように野菜を野生化させ、私たちが食べる野菜を家畜化される前の姿に戻そうと取り組んでいる。
そうすることで、植物が本来の姿に戻るだけでなく、私たちも本来の姿に戻り、球体の家は転がり出すのだと思います。   (永岡 大輔)






2023.11 〜 2024.10 展覧会予定

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